バイオジェンの信頼を築くことは、社員一人ひとりの責任です
個人として、バイオジェンの一員として、日々インテグリティを持って行動する責任があります。こうした義務は社員全員の責任であるということを認識してください。
今日のビジネス環境における適切な行動
バイオジェンの社員は、患者、同僚、顧客に対し敬意と思いやりを持って接するという責務を認識し、常に基本理念に基づいた行動をとり、適用されるすべての法令を遵守します。
今日のビジネス環境において正しい行動を取ることは必ずしも簡単なことではありません。医療制度に関する法令は変化しており、倫理に関わる状況は複雑化しています。バイオジェンの義務と責任が明確でも、時として判断を下すことが難しい状況があります。行動規範を定期的に改訂することにより、バイオジェンの基準、会社の社員に対する期待を明確化し、会社や患者、顧客、そしてあなた自身のために、的確な判断を下したり、選択をするツールを提供しています。
行動規範の対象者
行動規範は、バイオジェン社員としてビジネス活動を行う際のガイダンスです。
行動規範はすべての社員、役員、取締役に適用されます。また、合弁会社、代理店、コンサルタント、ディストリビューター、サプライヤー、ベンダー、契約社員、派遣社員といったビジネスパートナーも、行動規範の対象となります。社外のビジネスパ ートナーを管理統括するマネージャーは、バイオジ ェンの理念を理解していただく責任があります。
“
社員は皆、 正しい行動を取りたいと考えており、 行動規範 は この重要な目標達成 のツールとなるものです
”
日々の倫理 – 私たちの責務
社員の責務
- バイオジェン社員として行動する際は、常に社会人として誠実かつ倫理的に行動することを心掛ける
- 行動規範、各ポリシーの内容を理解する
- 必要な研修を適宜受講し、行動規範やポリシーの最新の内容を把握する
- 法規制、行動規範、ポリシーの違反が疑われる状況を見聞きした場合は、直ちに上長または行動規範に記載されている連絡先のいずれかに報告する
- 重要: ビジネス目標の達成を含め、いかなる理由でも、法規制や行動規範、ポリシーの違反を正当化することはできません
Q & A
質問:
私は最近、行動規範に明記されているポリシーに違反したとして上長に呼び出されました。私は、ポリシーに違反していることに気づかなかったので責任を負う必要はないと思っています。社内ルールを知らなかった場合でも責任は問われるのでしょうか。
回答:
はい。社員は、行動規範を含むポリシーの内容を把握し遵守することに加え、不明な点があれば上長やコンプライアンス担当者に確認することが期待されています。バイオジェンのポリシーに従わなかった場合、解雇を含む懲戒処分の対象となる可能性があります。
マネージャーの責務
リーダーの立場にある社員には、次の責任を果たすことが期待されます:
- 部下や他の社員の模範となる。マネージャーには、高い倫理観に基づく業務規範を身をもって示すことが求められま す
- 自ら率先して社員の見本となる
- 行動規範やポリシーが日常業務においてどのように適用されるか、社員やビジネスパートナーに伝える
- 判断が困難な状況についてどのような対応が適切であるかを話し合う機会を見つけ、他者と意見を交わす
- コンプライアンスの重要性を認識し、誰もが気兼ねなく質問できる雰囲気を作る
- 社外ビジネスパートナーを管理する場合は、守るべきルールやコンプライアンスを理解していることを確認する
Q & A
質問:
上長の立場にあるのですが、自分の職責がよくわかりません。シニアリーダーが関与していると思われる事案を報告してきた人がいたら、どうしたらよいでしょうか。
回答:
誰が関与しているかにかかわらず、社員が疑義案件に関係している可能性があるときは、全て報告する必要があります。会社は、懸念事項を報告するための方法をいくつか用意しています。上長に直接報告しにくい場合は、ヘルプラインに連絡したり、行動規範に記載されている連絡先へ連絡したり、別のマネージャーに相談するという方法もあります。
質問:
私はマネージャーを務めています。自分の監督領域外での不正行為を目撃した場合でも、報告義務があるのでしょうか。
回答:
はい。あなたの主な職責は、部下や業務委託をしている第三者の管理ですが、すべての社員に、見聞きした不正行為もしくはそれと疑われるものを報告することが義務付けられています。リーダーには行動を起こすことがより強く求められます。まず不正行為をしている社員の上長へ相談してください。それが難しい場合は、人事部やコンプライアンスヘルプラインに問い合わせてください。
声をあげて指摘するという哲学
小さな懸念でも必ず相談してください。バイオジェンでは、報復行為を固く禁止しています。これはコンプライアンスプログラムの核となる考え方です。職位にかかわらず、法的観点または倫理的観点から懸念事項について報告した社員に対する報復行為は、許されません。この報復行為禁止ポリシーは、法的観点または倫理的観点から社内調査活動の協力者を含む懸念事項の報告を行うすべての社員に適用されます。
Q & A
質問:
マネージャーとある懸念事項について話し合い、彼 女は調べてみると言ったのですが、その後何も変 わ っていません。すでに数週間が経過しているのに、私の懸念している状況がいまだに続いています。マネージャーに再度尋ねるのも気が引けます。どうするべきでしょうか。
回答:
その懸念事項について対応が得られるまで、フォロ ーアップを続けてください。この場合、あなたのマネージャーの上長か別のマネージャー、コンプライアンスヘルプラインまたは行動規範に記載されている連絡先のいずれかに報告することを検討するとよいでしょう。あなたのマネージャーが状況を調べ、その上で問題はないと判断した可能性もありますが、他の相談先があることを認識することも大切です。別の担当者に報告することにより状況が表面化される可能性もあります。
法律、規制、規範の遵守
グローバル社会で生活し、ビジネス活動を行っている中で製薬業界の活動を規制する多くの法令に直面します。これらの法令は、日々の業務と密接な関係があります。また、研究者や患者、医療従事者、公務員を含む多くのビジネスパートナ ーとのインタラクションにも影響を与えます。
こうした法令は、患者、顧客、投資家の保護にも役立っていることと理解しています。バイオジェンはビジネスを展開している世界中のあらゆる国と地域における法令を遵守します。法令遵守の意義は次の通りです:
- ビジネス活動を行うすべての国と地域の法令を認識し、それらを遵守する
- さまざまな国と法的管轄区域で事業を展開しているため、適用法間での矛盾が生じる可能性が考えられる。もし矛盾に遭遇した場合は、法務部に相談する
バイオジェンは、次のようなグローバルスタンダードを遵守しています:
- 国際労働機関(ILO)多国籍企業及び社会政策に関する原則の三者宣言(International Labour Office Tripartite Declaration of Principles Concerning Multinational Enterprises and Social Policy)
- 経済協力開発機構多国籍企業行動指針(Organization for Economic Co-operation and Development Guidelines for Multinational Enterprises)
- ヘルシンキ宣言(Declaration of Helsinki)
- 医薬品安全性試験実施基準(Good Laboratory Practices(GLP))
- 医薬品臨床試験実施基準(Good Clinical Practices(GCP))
- 製造管理および品質管理に関する基準(Good Manufacturing Practices(GMP))
- バイオインダストリー協会の研究と被験者の保護に関する声明(Biotechnology Industry Organization Statement on Protecting Research and Research Participants(BIO))
- PhRMAの規約 (Pharmaceutical Research and Manufacturers of America’s Code on Interaction with Healthcare Professionals)
- EFPIA (European Federation of Pharmaceutical Industries and Association)
- IFPMA (International Federation of Pharmaceutical Manufacturers and Associations)
- 米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission(SEC))による規則·規制
- バイオジェンの気候変動に関する意見書(2016年)
- バイオジェンの人権に関する意見書(2016年)
責任と懲戒処分
関連法規や行動規範に違反したり、他者に違反を仕向けた場合、会社は責任問題にさらされ、あなた自身と会社の信頼を失う危険性があります。このようなバイオジェンのポリシーに違反する行為を働いた社員やビジネスパートナーに対し会社として適切な懲戒処分を行います。
違法行為があった場合、関係当局に全面的に協力します。